鋼の硬度が不十分になる原因は何ですか?
Nov 30, 2018
金型熱処理後の硬度は、非常に重要な機械的特性指標であり、硬度が基準を満たしていない場合は深刻な欠陥となります。熱処理後の金型の硬度が不十分であったり、不均一であったりすると、金型の耐摩耗性、疲労強度などの特性が低下し、場合によっては金型の早期破損につながり、金型寿命を著しく短縮します。 原因となる理由: 1) 金型の断面が大きく、鋼材の焼入れ性が悪い。例えば、大型金型には焼入れ性の低い鋼材が選定される。 2) 金型鋼の本来の組織には炭化物の偏析が著しく、あるいは大きく、鋼中に黒鉛質炭素と炭化物の偏析や凝集が存在している。 3) 金型の鍛造工程が正しくなく、金型鋼が鍛造後に十分に球状化・焼鈍されず、その結果、金型鋼の球状化組織が不良になります。 4) 焼鈍・焼入れ加熱時に金型表面の脱炭層が除去されない。 5) 金型の焼入れ温度が高すぎるため、焼入れ後にオーステナイトが多すぎる。または、焼入れ...