薄肉成形とは、通常、肉厚1mm未満の携帯用電子機器部品を指します。大型自動車部品の場合、薄肉は2mmになることもあります。薄肉成形品には、成形技術の変更、すなわち圧力と速度の上昇、冷却時間の短縮、排出口やゲート配置の変更などが必要になります。

薄肉射出成形における射出成形機への要件は以下のとおりです。

薄肉射出成形用の油圧射出成形機には蓄圧器が備わっており、射出と型締を頻繁に駆動することができます。射出成形機の高圧に耐えるため、最小型締力は5～7トン/インチが必要です。
また、肉厚が薄くなり射出圧力が上昇した場合、大型型枠は曲げ変形の低減に役立ちます。射出成形機の引張ロッドと型板の厚さの比は2:1以下です。

射出量に関しては、大口径バレルでは大きすぎるため、推奨射出量はバレル容量の40%～70%です。これにより、薄肉製品の総成形サイクルが大幅に短縮されます。最小射出量をバレル容量の20%～30%にまで低減することも可能です。
材料の場合、注入量が少ないとバレル内に材料が長く留まり、製品性能が低下するため、注入中は十分に注意してください。