射出成形金型の冷却水漏れ故障とトラブルシューティング
Apr 22, 2019
射出成形金型
冷却水漏れは、主に以下の点において、さまざまな理由で頻繁に発生します。
1. 最も多く発生するのは金型冷却水配管の接合部です。水漏れが見つかった場合は、配管接合部のねじ山にシーリングテープを巻き付け、締め付けてください。
2. 長期にわたる成形条件により、金型内の防水リングが損傷し、O型防水ゴムリングが硬化して割れやすくなり、漏水が発生します。また、防水リングの取り付けが不十分な場合、シール不良を引き起こすこともあります。一般的に、シールの取り付け位置とシール性能を定期的に点検する必要があります。
3. 冷却水穴の穴壁が破損している。これは新しい金型を試作する際によく発生する現象です。設計上の壁厚は十分であるにもかかわらず、加工ミスや後加工によって穴壁が破損してしまいます。多くの場合、水漏れのある穴は使用できなくなります。
4. 冷却水孔の点検。冷却水孔にはスケールが付着しやすく、熱伝達を阻害します。ひどい場合は水路が閉塞するため、定期的なメンテナンスが必要です。直管状の冷却水孔の場合は、冷却水孔の直径よりも細い鉄棒を挿入し、ハンマーで叩くことでスケールや錆を取り除くことができます。金型内に埋め込まれた冷却水管の場合は、金型を分解して錆を取り除く必要があります。
検査後、漏水試験を実施します。手動圧力ポンプを用いて水孔に水圧を充填し、2MPaの圧力を5分間維持します。水圧の低下の有無を観察することで、水孔からの漏水の有無を判断します。漏水は、ゴムやコルクなどの弾性材料を用いた機械的な固定方法、または常温硬化型シリカゲルをシール材として試用することで遮断できます。
5. 加熱ポンプと減圧ポンプは定期的にオーバーホールを行い、使用してください。加熱管は効果的な伝熱要素であり、深部構造物の炉心冷却に非常に効果的です。冷却水が通過しやすい場所には、一方向加熱管を設け、漏水を低減しています。また、真空ポンプを用いて冷却水を汲み出すことも、冷却水の漏水を防ぐ方法です。