射出成形における小型ゲートの利点-2
Jul 23, 2020
③小ゲートは体積が小さく、凍結が速いため、特定の製品を生産する際には、小ゲートが凍結した後、製品全体が固化するのを待つ必要がなく、外部硬化層が十分な強度と剛性を備えていれば、製品を脱型できるため、成形サイクルが短縮され、生産効率が向上します。
④
マルチキャビティアンバランス鋳込システムでは、
小型ゲートを使用すると、ゲートから溶融樹脂への流動抵抗が多流路の溶融樹脂の流動抵抗よりもはるかに大きくなるため、溶融樹脂が充填される可能性があります。流路が十分な圧力を確立した後、各キャビティへの供給と充填はほぼ同時に行われます。そのため、小型ゲートは多流路キャビティ内の各キャビティへの供給速度のバランスをとることができ、注湯システムのバランスに有利です。
⑤より大きなゲートを使用する場合
成形品
表面品質の要件が高い場合、適切なツールや工作機械を使用して製品を後処理し、ゲートの傷を取り除く必要があります。特にゲートが大きすぎる場合は、ゲートの集合体も鋸引き、切断などで取り除かなければなりません。しかし、小さなゲートを使用すれば、このようなトラブルを回避できます。例えば、小さなゲートの凝縮液は手で素早く取り除くことができ、あるいは特殊な金型構造によって脱型時に自動的に取り除くことができます。また、小さなゲートを取り除いた後の傷は一般に小さく、通常はトリミングや研磨作業が必要ないか、少しのトリミングや研磨作業で済みます。そのため、小さなゲートの使用は、凝縮液を注湯システムと製品から分離するのに役立つだけでなく、製品の修理にも役立ちます。
ただし、小さなゲートには上記の利点があるものの、ゲートが小さすぎると流動抵抗が大きくなり、材料の充填時間が長くなることに注意してください。そのため、粘度やせん断速度が高く、見かけの粘度にほとんど影響を与えない一部のプラスチック溶融物(ポリフォーマートやポリサルフォンなど)は、小さなゲートで成形しないでください。さらに、大型製品を成形する場合は、ゲート断面積をそれに応じて大きくすることも注意する必要があり、溶融流動性を向上させるために、ゲート断面積を製品の最大厚さに近づける必要がある場合もあります。上記に加えて、肉厚が厚く、収縮率が大きい製品の場合、一般的に収縮に十分な時間が必要であるため、ゲート断面積を小さく設計することはできません。