収縮不良の実例分析(2)
Aug 09, 2019
今日は、ヒケの別のケースについて引き続き議論し、ヒケの問題に直面したときにどうするかを示します。
1. 基本情報:ABSケースの収縮
2. 説明:
a. 成形時に最大射出圧力を選択しても、リブが成形品の裏側にある箇所では収縮が発生します。
b. 図に示すように、ゲート断面積が小さくなり、圧力損失が大きくなり、リブ部背面の圧力維持が困難になり、ひけが発生します。また、浸漬型グルーゲートは穴径が小さく、ゲート延長が細いため、圧力損失が大きく、シール時間が短く、保圧制御が無効になります。
3. 改善プロセス:ゲートダミーの直径を3mmから4mmに拡大しました。これにより、ゲート断面積が増加し、圧力損失が低減し、収縮の問題が解決されました。詳細は下図をご覧ください。